「テレビ会議教科書」発行に寄せて
VTVジャパン株式会社
代表取締役 栢野 正典
『テレビ会議教科書』の発行おめでとうございます、そしてありがとうございます。先生のこれまでの知見を形にして残していただけたことに深く感謝いたします
私が,この世界に飛び込んだ1995年当時には、映像コミュニケーション技術を学ぶ資料も乏しく、メーカーの技術者に教えを乞う日々でした。
もしこの『テレビ会議教科書』があれば,苦労は10分の1に減っていたかも知れません。
まさにこれからテレビ会議に携わる人たちにとってのバイブルになってくれるものと思います。
きっと,この教科書で学んで人たちが,次の時代の扉を開けてくれることでしょう。
先生の職業人生活の始まりが1964年と聞き,改めて,先生とテレビ会議との関わりの長さに驚かされました。
ちなみに、私が生まれたのがその翌年の1965年になります。先生の職業人生活1年目に生まれた私が、同じテレビ会議をテーマとして、
ご一緒に仕事をさせていただけていることは幸せの限りです。願わくは先生の職業人生活と私の年齢差の1年がずっと続くことを信じてやみません。
初めて先生にお会いしたのが1998年、もう既に18年が経ちます。その間、テレビ会議の技術も随分と進歩しました。当時はISDN全盛の時代でありH.320準拠のシステムが主流でしたが、
IP化の流れとともにH.323準拠主流へと変化して来ました。製品のダウンサイジングが進むにつれ低価格が実現し、導入の敷居も随分と下がり、普及が進んできました。
更に,昨今は他の技術との融合や多様なニーズに対応するため、製品としてもテレビ会議だけでなくWeb会議,ユニファイドコミュニケーション、ビデオチャットと
もはやテレビ会議では括れなくなってきています
そういった中で、『テレビ会議教科書』は映像コミュニケーション技術を学ぶ方たちにとって、知識の礎になってくれるものと思います。できる限り多くの方に利用していただき,更にその知見を広げていっていただくものと信じております。
最後になりましたが、先生の今後のご健康と大好きな広島カープの日本一を祈願して、お祝いの言葉に代えたいと思います。
2017年4月17日