VTVジャパン テレビ会議教科書

テレビ会議教科書 VTVジャパン株式会社

4.3 冷暖房空調環境

 冷暖房空調設備は,建築設備の世界ではHVAC (Heating, Ventilating and Air Conditioning)と呼ばれています.専用のテレビ会議室あるいはテレビ会議端末を設置する会議室は,基本的に会議室なので,建築時に冷暖房空調の配慮がされているはずです.
 それに加わるテレビ会議に固有な環境条件は,いくつかの熱源が持ち込まれることです.テレビ会議端末(特に大型ディスプレイ),MCUなどのインフラ機器,ネットワーク機器や追加の照明,会議参加者が持ち込むPCなどの機器です.さらに会議参加者が増えれば,そこから出る熱量(静かにしているときは一人75 W相当[4-23])も考慮が必要になります.
 これら熱源の発生する熱が空調能力を越えていれば,追加の空調設備が必要になる場合もあります.空調は騒音を伴うのが普通ですので,テレビ会議室としての音響環境を維持するため,消音にも配慮が必要です.