VTVジャパン テレビ会議教科書

テレビ会議教科書 VTVジャパン株式会社

7.2.3 2x64 kbit/s通信のビット配置例

図7-7に2Bテレビ会議のビット配置例を示します.まず属性 = '000', 属性値 = '11001'のBAS符号が送られるとG.722音声符号化情報が第1〜第6サブチャネルを占めて48 kbit/sの音声チャネルとなります.さらに属性 = '011', 属性値 = '00011'のBAS符号が送られると,4800 bit/sのLSD (Low Speed Data)が指定され,あらかじめ決められているD1〜D48のビット位置(フレーム内の第264, 272, ..., 632, 640ビット)にデータ情報が入れられます.最後に属性 = '010',属性値 = '00001'のBAS符号が送られるとH.261ビデオが残り全てのビット位置を占め,チャネル容量128 kbit/sから音声の48 kbit/s,データの4.8 kbit/s,2チャネルのFASおよびBAS分3.2 kbit/sを差し引いた72 kbit/sのH.261ビデオチャネルが用意されます.
 ビデオは速度を陽に指定せず,空いているビット位置全てを埋める決まりになっていることに注意して下さい.

図7-7 H.221ビット配置例
図7-7 H.221ビット配置例

2B(128 kbit/s)テレビ会議で音声(48 kbit/sのG.722,青色で表示),データ(4800 bit/s,緑色で表示),映像(残りの空いた所すべて,赤色で表示)がどのビット位置を占めるかを示しています.