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 TIME誌に掲載されたBruce McCall氏エッセイに,完成して欲しくない4発明が書かれていました.図C5-3に引用しますように,その中にテレビ電話が入っています.情けない,と思いながら目を通しました.

 

図C5-3 完成して欲しくない4発明

Bruce McCall氏は,完璧に動作するトースタ,完璧な電子財布,家庭のテレビ電話,普通の風邪の治療薬,を挙げています.テレビ電話はセールスの手段として使われることが懸念されています.

 

 テレビ電話は三番目に挙がっていて,その理由は,電話ですら売り込みの招かざる着信があるのに,今や通信に対する規制が取り払われテレマーケティングが強力になっているので,「週末の長距離通話をどうぞの歌を唄います」「低金利のキャッシュカードをお勧めします」「我が社なら数時間以内に収入を倍にできます」などの招かざるテレビ電話が夕食時にかかってきて,迷惑なことこの上なくなる,というものです.ここでも,テレビ電話は電話に置き替わる使い方がされる,との発想が見られます.テレビ電話の着信は訪問客の来訪に近いとすると,このようなセールスは実に困った事態です.
 他の完成して欲しくない発明は,完璧に焼き上がるトースタ(適切な設定をしたと思ったのに黒焦げになるとか,逆に生焼けで出てくるトースタのお蔭で一日の始めに新たなファイトが湧いてくる),完璧な電子財布(いろんな物を呑み込んで膨らんだ革の財布からは,3年前のイタリア旅行の際入れた1万リラ札とか,長年探していた50ドル札とか,6年前の家族写真などがひょっこり出てくる),完璧な風邪薬(ずる休みの言い訳ができなくなる)です.

 

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