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 NTT(当時は日本電信電話公社)では,社内システム運用の経験に基づき,1976年5月10日に東京・大阪間で公衆テレビ会議サービスのモニタテストを開始しました.会議室は東京帝国ホテルと大阪ロイヤルホテルに設置され,利用者は双方のホテルに出向いて会議を行う形態です.カラーのシステムで,長距離伝送には6.3 Mbit/sの回線にフレーム間符号化装置が適用されました.映像の端末区間伝送にはアナログベースバンド方式が使われましたので,アナログ,ディジタル混在のシステムです.なお,音声伝送には10 kHz帯域のアナログ方式が用いられました[2-35].
 このモニタテストは1982年1月に終了し,利用者の反応は,会議室の雰囲気,使いやすさ,映像・音声品質とも好意的でしたが「ホテルまで出向くのが煩わしい,自社内の会議室にテレビ会議装置設置を望む」でした[2-36].
 この結果を受け,NTTでは1984年3月30日,端末装置を利用者の構内に設置するシステムにより,東京,名古屋,大阪,神戸で商用サービスを開始しました.当初の利用者は神戸製鋼,東海銀行,竹中工務店の3社で,上記モニタテストのシステムと同様,端末伝送路はアナログ,中継伝送路はフレーム間符号化装置による6.3 Mbit/sディジタル(後に1.5 Mbit/sの符号化装置も導入)の混成ですが,中継伝送路を複数利用者間で共用するため新たに予約接続機能を有する制御装置が導入されました[2-37][2-38][2-39].
 このテレビ会議商用サービスの提供地域は,1987年4月には16都市に拡大されています.

 

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